テストが終わった!今回のテスト問題はわりかしマトモだったように思います。
このクラス、Health Educationの“Prevention of Disease”というクラスなのですが、
授業内容は決して難しくないのに、テストでなかなかどご~んといい点数が取れない。
つまりは、問題がちょっとoffなんです。あと、トリッキーというか、分かり辛い。
さて、どう転んだことやらですねぇ。
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そんなわけで、SpasmとCrampの違いは何か?
ついに特別一人補習講座です。
ええ、分からなかったら分かるようになればいいのです。
そうなのです。
こっそりcrampとspasmの違いが分かってなかったアナタも
参加してくれると嬉しいです。
さて、crampもspasmも、uncontrolled muscle contraction(自分では制御できない筋収縮)というのは事実です。
ただ、原因が違います。
恐らく、人が“攣る”と言われて思いつくのは、
crampのほうじゃないかと思います。
crampは、
water/ electrolyte imbalance、あと疲労が原因で起きるもの。
つまりは激しい運動や水分補給を怠ったために水分やイオンが失われて、
筋肉をリラックスさせる電解質が足りなくなり、緊張だけが激しく起こってしまう、というわけです。
一方
spasmはというと、これは
ケガによって起こります。
例えば、Trackのある選手が太ももの筋肉(Rectus Femoris)を肉離れしてしまいました。
その時に、太もも内側の筋肉(Adductor Group)が激しい筋収縮を起こしていたそうです。
肉離れによって、彼女はかなり太もも(というかhip joint)がunstableになってしまいますし、
ふらふら動かしていたら余計痛みが出ますよね。
だから、体が、ケガをした瞬間にびきっと反応して、そのbody partを筋収縮によって堅くしてsplintし、余分な動きを抑えてケガがひどくならないように、守るのです。
つまり、muscle spasmは一種の体のdefense mechanismであり、
熱いものを触ったら手を瞬間的に引っ込めるのと同様に、反射運動でもあります。
ただ、ここでトレーナーとして知っておきたい厄介なことがひとつあります。
それは、spasm(彼女だったらもも内側の筋収縮)が本来のケガ(太もも肉離れ)を
隠してしまうことがある、ということです。
彼女は内ももの痙攣によるひどい痛みを真っ先にトレーナーに訴え、
トレーナーもそこにfocusしてしまったため、肉離れに気づくまで時間がかかってしまったそうです。
なので、攣った~と言っている選手は、spasmの可能性も頭に入れて、隠れてるかもしれない
原因となってるケガを見つける為に、必ずMOIを聞くようにするとちょっとはいい、のかなぁ…。
あとですね、日本語でcrampとspasmは“有痛性痙攣”“痙攣”とそれぞれ言うみたいです。
ってことは、cramp=painful, spasm=not painfulってこと??
いやいや、spasmも確実に痛いことはありますし、“痛くないこともある”って言ったほうが
適当じゃないかと個人的に思います。
さらに、spasmはぎゅ~ってずっと収縮が起こるけど、
crampは治ったと思ったらまた来たり、断続的だよ、とも聞きました。
皆さん、足を攣ったとき、ちょっと平気かもと思って動いてみて、また攣っちゃったことありません?
私はあります(笑)。そういうことですね。
で、ここで疑問に思ってしまったのが、
“あれ、じゃあ、Muscle spasmとMuscle Guardingの違いは何なんだ?”ということです。
Muscle Guardingも、ケガのあとに起こる筋収縮です。spasmと同じに聞こえませんか?
そんなわけでこっちもちゃんと調べてみました。
Muscle Guardingは、ケガの後に起こる収縮は収縮でも、
spasmが
反射・無意識なのに対してguardingは
意識的にやるものです。
例えば、膝の前十字靭帯(ACL)断裂を疑う選手をテストするときに、膝を持って前に引いて、
関節の動き具合をチェックしたり(Anterior Drawer Test)しますね。
excessive translation(過度の動き)が見られると陽性。断裂のサインです。
ですがこれ、本当に断裂している選手だと、過度に動くことを自分で感じ取り、
怖がってハムストリングに力を入れてしまうことがあります。
この状態だと、関節はリラックスしてないので、テストの結果がちゃんと出ないんですね。
こんな風に、あ、こわい!このまま行ったらやばい!と力んでそれを防ごうとすることを、
muscle guardingと言います。
(なので、Anterior Drawer TestはHamがrelaxしてるか指でチェックしながらやりましょー。
あと、がっと引かずに、ゆっくり引き始めて段々と力を入れていくのもmuscle guardingを起こさせないためのポイント…と、Dr.Randone談です)
さて、まとめですが、
Muscle Cramp
・uncontrolled muscle contraction
・painful
・intermittent
・due to water/ electrolyte imbalance, fatigue
Muscle Spasm
・uncontrolled muscle contraction
・may or may not be painful
・continuous
・due to injury
・1st order reflex and also a type of defense mechanism that tries to splint
the body part and prevent further pain/ injury
Muscle Guarding
・cognitive muscle contraction
・not painful
・due to injury
・a type of defense mechanism that tries to splint it and prevent further pain/
injury, but You CAN stop doing it
こんな感じでまとめさせてもらって良いでしょうか??
んー、なるべく分かりやすくと思って書いているのですが、
なかなかすっきりまとめられなくて申し訳ないです。
ATCも使っちゃってるけどね、“cramp”って単語が適切でないっていう人もいっぱいいるんだよ。
Poor Englishだってことでね。ややこしいからね、と、Dr.Ransoneが言うので、
じゃあ、なんていえばいいの?と聞いたら、“intermittent muscle spasm”。。。。
…。
それって、定義(spasm≠cramp)と矛盾してませんか??
まだちょっと混乱中(笑)