前半終了間際にFGを決められ3点のリードを奪われると、3Qに一気に畳み掛けられ相手の大量リード。ラスト5分に怒涛の攻撃で追い上げるも、何しろ借金が多すぎました。49-72の負け。怪我人も大から小まで試合中にどんどん出て、チームの中にフラストレーションが目に見えて溜まっていくという苦しい試合でした。うーん、こういう試合は、苦いですね。苦いなぁ。
こういう時は、怪我した選手も落ち着きがなくって大変だったりするんですよね。
“I'm alright, I just gotta shake it off”と、ろくにEricのハナシを聞かなかったり、
痛みとフラストレーションに“Fuuuuuuuuuuuuuuck!!!”と叫んで怒りに身を任せていたり。
こんなのをいちいちpersonalに取っていたら全くもってこっちの身が持ちません。
こういうのをhundleできるようになるのも、経験経験です。
ほんと、苦い経験ですけどね(苦笑)。
この間のDallas遠征はバスでの移動だったのでJasonも来ましたが、基本的にroadに連れて行くインターン生はひとり。つまり、この試合はAT陣がEricと私だけ、という初の手薄な試合。
セットアップからtreatment、taping、warm-up、試合中もかなり忙しくしていました。
試合前に入念な下肢のストレッチが必要な選手もいれば、両足を軽く全てマッサージするのがルーティーンの選手もいる。Arena Footballの登録選手数は22人と少なく、誰もがこのチームに欠かせないキーとなる重要な選手。DとOを両方こなす選手だって珍しくありません。
ひとりひとりに最高のコンディションで臨んで欲しいからこそ、
私もいい加減な仕事はできないので、どれも急いでもそれなりに時間がかかります。
それからテーピングが必要な選手はもちろん沢山いるし、woundをカバーしたり、turf burn予防の肘のカバーテープや、気つけ用のアンモニアやら、あれこれ頼んでくる選手はひっきりなしで来ます。全て自分で納得できる質でさばくのに、文字通り時計を睨みながらのてんてこ舞いでした。
awayの洗礼はそれだけでは終わりません。
初めて入るColumbusのwedgeは三角や四角ではなくT字になっていて、
そこに所狭しと選手用の椅子が並べてあるので移動しようとすると誰かにぶつかる狭さ。
しかも、小さい女の子が“空になった水のボトルをrefillする係”として任命されていて、
こういうの、プロのスポーツではファンとの交流も兼ねていて珍しいことではないんですが、
小さい子にこういう仕事をやらせるのはやっぱりちょっと、無理があるんです。
彼女も一人のファンなんだ、きっとこれが彼女の大事な思い出の日になるんだ、
と自分に言い聞かせて必死にniceに努めたんですが、
正直言って、試合中のベンチは一分一秒を争う戦場なので、出来ることならばこういうのはやめてほしい…(泣)。仕事に影響が出ない範囲ではこういうの、大いに協力したいんですけど。
なので、個人的には試合が終わったときは、負けた悔しさというより、
2人でしっかり乗り切った!というある意味充実感がありました。
ただ、この試合はTVでの放送があったのですが、試合後携帯を見たら友人からテキストメッセージが来ていて、“I just saw you on tv! Smile!!”なんて書いてあったりして。
忙しかったのと、試合の渋い内容に、ちょっと笑ってる余裕はなかった、かな。
次は努力します(笑)。