MCAで初めて見た、MRSという機械。今日はコレについてお話したいと思います。
MRSとは、
Monitored Rehab Systemsの頭文字を取ったもの。
オランダ出身のこの機械では、文字通りMonitorされている状態で、feedbackを受け取りながら、チカラのoutput量をコントロールしたりしつつリハビリすることが可能です。
どういうことかちょっとちゃんと説明しますね。
↑上の機械をよく見てみてください。一口にMRSと言えど色んなマシーンがあるんですが、この機械はfunctional squat用のもの。
←真ん中の白い板に足をつけた状態で、青い椅子に寝転がるように座ります。片足または両足を板につけ、squatをして、ankle, knee, hipを含むLEを鍛えるわけです。
このときに、写真左にあるコンピューターにご注目!
運動中、スクリーンには、下のような画面が表示されています。
例えば、左上の画面。これでは、青が壁、白が道と見立てて、上にスクロールしていく画面に合わせて、黒いドットを左右に動かし、壁にぶつからないように道を通り抜けていきます。他も同様に、
右上:縦にぐにゃぐにゃ走る青い線から落ちないよう、画面下の赤い矢印を左右に動かす。
左下:画面中を飛び回る青い玉たちを赤い棒ではじき返し、落とさないようにする。
右下:上から次々降ってくるキューブの、赤いものを避け、青いものをgetする。
で、これらを操作するのは全部、squatの角度なんですね。
時にsquat downし、upし、isometricして、高得点を狙おうという、
つまりテレビゲーム感覚でproprioception&coordinationを鍛えることができます。
何ていうか、wiiのリハビリ版ですかね(笑)。
見た目にはっきりと、real timeでvisual feedbackを受けることが出来るので、
普段なかなか使わない脳みそを使って運動することになります。
Knee surgery、 Ankle stability、Ham/Quad strain等用途は様々。
もしかしたら、お年寄りの患者さんなんかはコンピューターやゲームって響きだけで
苦手だと思い込んでしまってdiscourageされる、って可能性もあるかも知れませんが、
私が見た限りでは、若い患者さんたちが楽しそうにぎゃーぎゃー言いながらやってたりして、
クリニックに最高に適したマシンのひとつじゃないかと思いました。
難易度、スピード、ROMなども自由に設定することが出来、患者さんによってadjustできます。
もちろん、competitive athlete用にセットアップすることも可能ですし、
rehabだけでなく、training器具としても、いくらでも工夫して使用できます。
MCAで色々と初めて見るものに出会いましたが、これが感動率No.1!でした。
面白いし、うちの大学にも是非入れて欲しいけど…高いんだろうなぁ。
MRSの様々な種類へのリンク:
Functional Squat,
Cable Column,
Back Extension,
Horizontal Raw,
Leg Extension