ここ2日で2人抜けて3人入った、ということは、足し・引き算が合わないんですよね。
そう、つまるところ早速一人cutされました。やっぱり、と思っていた人でしたけど。
練習後にcutを告げられたその選手に、
“Positiveに取れよ、悪いことがあったら良いことがあるさ、お互い頑張ろうぜ”と、
声をかけるチームのリーダー格のKevinを見ていて、私も胸がつまる思いでした。
NBAに行きたい、とその一心でここに集まっている彼ら。バスケットが大好きな彼ら。
“お前なら行ける”と声をかけられた回数の倍以上、“無理だ”とも言われてきたことでしょう。
それでも諦めずに日々努力を重ね、今こうしてD-leagueでも毎日全力のプレーをコートで発揮して虎視眈々と上を狙っている。無理かも、と疑った時点で夢を掴むことは本当に不可能になります。諦めたもの負けなんです。そういう世界です。本当にすごいSpiritです。
何で高校のあともバスケを続けなかったんだ、と以前Kevinに聞かれたときに、
“怪我しちゃったし、そんなに上手くないって事に気がついたからね”と言ったら、
“自分を疑ったらダメだよ、Self-fulfilling prophecyさ、自分なら出来ると信じて努力を重ねればきっと届くんだ”と熱を持った言葉で言われたことがありました。
“あ、それ、Psychologyのクラスで習った!”と言ったら、“だろ?”と笑われましたけど。
強きBeliever、且つ堅実なExecutorが、きっとNext level=NBAの世界に行くのでしょうね。
私がアメリカでアスレチックトレーナーになりたい、と言った時にも多くの人に無理だと言われました。でも、人の言うことに左右されやすい私が何故か、その時は“そんなの挑戦してみなければ分からない”とそんな言葉を全く相手にしなかった。そして今、渡米して4年半が過ぎて、ゆっくりですけど確実に自分が自分の夢に近づいているのが目に見えて分かってきたここ最近。5年前の日本で抑えきれない情熱を抱えていた自分に言ってあげたい、自分を信じて努力を重ねればきっと届くと。迷わず飛び込んで来い、と。そして5年後の自分に言ってやりたい、すぐそこに行くから、全力で行くから、待ってろよ、と。
バスケットで昔できなかったことが、今少しはできているのかな。
私の目指すものよりも、彼らの目指すNBAの壁はきっともっと高いのでしょう。
それでも自分の信念を疑わず毎日こうして全力を尽くしている彼らを見ていたら、
とても負けていられないと思うのです。疲れてる場合じゃない、悩んでる場合じゃない。
彼らのspiritに、私も突き動かされつつあります。止まっていた時間が流れ始めたような感覚。
個人的な話なんですけど、今、人生で大きな変化の時期を迎えてるみたいです。
風向きが変わっていっているのが分かる。でも、何が起こっても、私は強く生きていきます。
もしかしたら、このインターンで学んでいる一番大事なことはこれかもしれない。
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明日はHomeでAnaheimとの試合。明後日はAwayでColoradoとの試合です。
そしたらチームは2日のクリスマス休みを挟んで、26日の夜に次の練習が。
ただちょっと心配なのが、アメリカにいる皆さんはご存知かと思いますが、今Denver付近でのSnow Stormがひどくって今日なんか飛行機が全てキャンセルになったらしいんですよね。
私は飛行機のtripは同行できないから直接関係無いと言われればそれまでですが、
それでもやっぱりチームのtrip scheduleがスムーズに進むといいなぁと思っています。
土曜日までに天気が良くなってくれるといいんですけど、こればっかりは天にお願いするしかないからなぁ…。ともあれ、この試合が予定通り行くと仮定して、2連勝してクリスマスを気持ちよく迎えたいものです。明日も、勝ってきます。おやすみなさい!