実はちょっと結構前に切れていたんです、CPR(救命措置)の資格。
今日は夜に、Cynthiaが開いてくれた資格更新の講座に行ってきました。
7:45pmからみっちり10:00pmまでかかりましたが、なんか楽しかった。
あのですね、スタンダードがかなり変わっててびっくりしました。
意識の無い大人は脈を計らず、呼吸をしていない時点で問答無用でCPR、とか、
15-2が30-2になっているとか、choking consious victimにはback thrustsとハイムリックのコンビネーションをする、とかですね。AEDも、電気ショックは一回しかしないらしいんですよ、最新型は。そのあとは“no shock advised”って言われたらすぐにCPR始めるんだそうです。
以前
CPR/AED講習のお手伝いをしたときに、一回の電気ショックが心臓に大きな負担をかけ、
筋肉および周辺組織に損傷を与えると教わったので、そのせいかなぁと思ったのですが、
結局のところ、1回やって心臓のelectrical activityが戻らなかったら、
2回3回やって成功する確率はごくごく少ない、ということらしいです。
タイムリーなことに、AEDに関する
こんな記事をyahooで見つけました。
以下はその記事からの抜粋です。
AEDで生存率5倍=救急処置効果で初調査-総務省消防庁
心臓疾患で心停止した急病人に自動体外式除細動器(AED)などで電気ショックを与え、心臓の動きを回復させる救急処置が行われた場合の生存率が、行われなかった場合に比べて5倍高いことが7日、総務省消防庁の調査で分かった。
調査は、心肺停止傷病者の救急搬送時などのデータを基に、救急処置の効果を初めて分析した。それによると、2005年中の心臓疾患による心肺停止症例で、救急隊や市民によって除細動が行われた例は約4800件。そのうち1カ月後に生存していたのは17.5%に上る約840件で、除細動が行われなかったケース(3.5%)を大きく上回った。(時事通信)
いやいや、AEDのパワーはすごいですね。
最近は日本でも、駅やらあちこちで頻繁に見かけるようになっていたので、
良い傾向だなぁと思っていたのですが、本当に目に見えて効果があるようです。
17.5という数字も決して高く思えないかも知れませんが、一度心臓が停止した人がこれだけの確率で蘇生すると考えたら立派だと思います。少なくとも、3.5%との差はとっても大きい。
もちろんこれからもっともっと改良と改善を重ねていけると思うけれど、
非常に効果的だと言うのは認めざるを得ないところですよね!
Cynthiaも繰り返し言っていました、“CPR keeps lives、AED saves lives。”
だから、AEDが到着したら、やっていることの全てを辞めて、AEDを患者に設置するように、と。
一般の方でAEDに触れたことのある/講習を受けられた人って少ないんじゃないかなと思うんですが、初めて触る人でもちゃんと使えるようにできているのがこのdeviceのすごいところです。
スイッチさえ入れれば、機械がやるべきことをvoiceで全て教えてくれます。
AEDと一口に言っても、様々な種類があるようです。
Googleで“AED”でちょっとイメージ検索しただけで↑色んな外見のAEDが出てきました。
ただ、使い方は全て一緒。ちょっとだけこの場を借りて説明したいと思います。
・フタを開け、スイッチを入れる。
・患者の胸の部分の服を取り除き、パッドを貼り付ける。
(ひとつは左胸上部、もうひとつは右胸下部へ。
必ず図解がAEDにあるはずですので、
忘れちゃっても落ち着いて確認して、取り付けてください)
パッドのコードを本体に繋ぐ。
・AEDが“Analyzing heart rhythm. Do not touch the patient”とアナウンスします。
心臓のelectrical activityを調べて、電気ショックが必要かどうかの分析をするのです。
このときに患者に触れると正しい分析ができませんので、
誰も触っていないことを確認してください。
・“Shock advised. Charging. Stand clear of patient”
というアナウンスに従って、患者から周りの人たちを離してください。
患者に触れていると、心臓に適切な刺激が行かないばかりか、
触っている人が怪我をする可能性もあります。
・“Deliver shock now. Press delivery button now”というアナウンスに従って、
AEDのボタンを押しましょう。機械から電気ショックがdeliverされます。
使い方はこんな感じです。
基本的に音声に従って、AEDにある図解を見ながらやればまず失敗はしないはずです。
いつどんな状況で、AEDを使わなければいけなくなるかは誰にも分かりません。
これをささっと流し読みでもして、頭の片隅にこっそりと入れていただければ、
いざと言うときにすこし落ち着いて行動できるかも知れません!お役立てして頂ければ幸いです。…とか書いておいて、本当は自分のreviewのためなんですけど、このエントリー。
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あまり難解にはしたくないのですが、興味のある方に細かい注意点を少しだけ。
・意識のある患者には絶対に使用しないこと。
心臓が動いている患者にはAEDは電気ショックを行わないように出来ていますが。。。
(分析後に心臓の活動を確認できれば、“no shock advised”と言われるはずです)
・25-30kg以下の子供には、子供用のパッドを使用しましょう。
ただ、万が一子供用のパッドがない場合には、大人用を使用してください。
強すぎるショックになってしまう場合もありますが、放っておくよりずっと良いです。
小柄な患者などで、どうしても2つのパッドが接触してしまうときには、
ひとつを胸に、もうひとつを背中に取り付けてください。
・雨や雪の下でも使用可能にはできています。患者が水中にいる場合は比較的乾いた
場所に移動させてください。患者が濡れているとき、雨の中で使用するとき等は、
出来る限り患部を拭いて乾燥した状態にしてから使用してください。
何しろ電気ショックですから、患部が激しく濡れていると電気が皮膚の表面だけを
駆け抜けてしまい、心臓部に刺激が達しません。
・患者がMedication patchを付けている場合、patchの上に直接padを乗せないこと。
patchを取り除き患部を拭いてから使用してください。
・妊娠中の女性、Pacemakerを付けている患者にも使用可能です。
ただ、ペースメーカーの患者ではその真上にパッドを置くことは避けてください。
・金属面に患者が倒れている場合、パッドが金属部に触れていないことを確認してください。
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とりあえずこれで、テキサス州Licensure Applicationに必要な書類は全て揃いました!
早いところ提出して、すっきりしたいものです。
そしたら今度は、受験に向けて勉強の日々だー。