今日、授業が終ったと思ったら、
テストを返すよ~、と、先生。
はやっ。テストから3日しかたってないのに!(小論の採点は普通すごく時間がかかります)
前回の先生は毎回一週間かけてたのに!
で、返ってきたテストを見てみたら。。。
100点!!!100点だったんですよぅ。
歴史のテストで100点なんて、中学でも取ったことないよ。
Essay Examでこれは、快挙です。
浮かれてもいいですか?小躍りしてもいいですか?
((((((((ヾ(≧∇≦)〃
ヾ(≧∇≦)〃))))))
さて、あとで追加更新します~。
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今日の授業では、第二次世界大戦後のアメリカの経済成長をカバーしたのですが、
その大恐慌を吹き飛ばすほどの華々しい経済成長の影で問題となったのが、環境汚染。
今日のように、人々の誰もが環境問題にawareな時代ではなかったのです。
むしろ、そういった配慮は皆無だったと言えます。ビジネスは業績を上げることばかりを考え、
文字通り何を無駄にするも何を汚染するも彼らの関心の対象ではありませんでした。
化学産業も、この例外ではありません。
この時期のアメリカでは、殺虫剤・農薬の散布が非常に大きな規模で行われていました。
使われていたのが、当時発見されたばかりの
DDTという化学物質。
蚊や害虫に悩まされていたアメリカ国民はこれを手放しで喜び受け入れ、
その散布は飛行機から車から、大量に大量に行われました↓
当時、DDTはしっかりした裏付けも無しに人体に無害であると信じられていて、
授業中に見せてもらったビデオでは、学生たちが屋外で集まってランチを食べているその中で
DDTが散布されていたり、プールに入った子供たちに向けてDDTが吹きかけられていたり。
煙に包まれた子供たちは無邪気にはしゃいで喜んで遊んでいました。なんて恐ろしい!
しかし、鳥類がDDTの影響で身体を引きつらせ死亡し始める等の事実が確認されてから、
少しずつ、ごく少数の人たちがこれに疑問を持ち始めます。
これを決定的にしたのが
レイチェル・カーソン著の“沈黙の春(Silent Spring)”という本。
非常に有名な本ですから、ご存知の方もきっと多くいるかと思います。
今や環境問題の古典と言われてもいるこの本は、DDTを始めとする農薬の人体への害、
自然への害を初めて指摘し、アメリカと世界中に衝撃を与えることとなります。
結果、DDTの使用は本の発表の翌年、1963年に全面的に禁止されました。
虫を殺すくらいの毒だから人体にも何がしかの悪影響を与えるだろう、と私たちは当然のごとく考えますけど、人々はこういったことを思いつきさえしない時代だったんですよね。
この本、私は中学の歴史の先生が勧めてくれて読んだのですが、感銘を覚えたものです。
難しい化学式は分からなかったけれど、環境汚染に苦しむこれから時代を見事に予言して
みせたカーソン氏の洞察力は、impressive、としかいいようがありません。
環境汚染、という概念が多くの人の意識に初めて流れ込んだのは、
この本が引き金だったと思うと偉大な功績ですよね。
そんなわけで、授業でもこの本の話題が出てきて、懐かしくなりました。
皆さんも機会があれば是非この本、手にとって見て頂きたいです!