不毛だー。不毛だ。
インディアンから始まったHistoryの授業、昨日今日と、ヨーロッパ諸国がアメリカ大陸を発見して、ポルトガル、スペイン、イギリス、フランスと次々に航海を重ね、アメリカ大陸を支配していく様子を習っている、の、です、が。
全く持って不毛だ!アメリカが移民の国と認識してはいたけれど(住んでたら嫌でもしちゃいますよね、正に人種のるつぼ、いや、サラダボールだっけ)、例えばカボットがNewfoundlandやチェサピーク湾を旅したとき。バルボアがパナマ地峡を超えて太平洋を確認したとき。何人もの探検家の名前が授業中に挙がるんですけど、教授が最後にいっつもコレを足すんです。
“And what he did? claimed everything he saw/ touched for his country!!”
それで何をしたと思う?見たもの触ったもの全て俺の国のモノだって言ったのよ!
アレを思い出しちゃいました、“ドラえもんのび太の日本誕生”で、
古代日本にタイムマシンで着いた直後、ジャイアン、スネ夫、のび太が先を争うように
ここから先は俺の土地だ!と言って地面に棒で線を引き始め、
ドラえもんにたしなめられるってシーンがあったんですけど。確かあったんですけど。
その土地にずっと前から根付いていた文化を“違うもの”とだけではなく、
“下等なもの”と見なしたヨーロッパ人はインディアン(この呼び方も彼らにとっては不本意なものでしょうが)を殺し奴隷にし、ここは俺たちの土地、とflagを立てていく。
それが歴史で、歴史はもはや現在には必然なのだけど、何て言うか、
ふも~~~~。
だなぁと授業中しみじみ思ってました。
インディアンの宗教観とかすごく好きなだけに。
インカ帝国も。マチュピチュとかこの世のものとは思えなくくらい綺麗ですよね!
文化、思想や風景が今では遠いものになってしまったのがもったいないなって。
アステカの宗教観が今に生きていたら、それはそれでちょっと大変なことになりますが(笑)。
周りの人々捕まえてきて、儀式で生贄として捧げるような文化だったそうですからね。
あぁでも、そういう時代をこっそり覗きに行けるものなら行きたい。
ドラえもぉぉん、タイムマシンのタの字くらいはまだできませんか?
↓ちなみにマチュピチュの写真。最近、一度は行ってみたい場所No.1。
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さて。話は全く変わりますが英語について最近つくづく思うこと。
教科書英語、必要だけど、教育現場でそれ以上を教えていったらいいのに、って。
日本における英語教育が不十分である、というか、使えない英語である、
というのはまぁ何年も前から言われているかと思いますがそうなんですよね。
私、中学高校の英語の授業で英語を話した覚えが殆どありません。
英語を習おうというのに、日本語で解説し日本語で答えるという授業スタイルを実践し続けていては、いつまでたっても“使える”レベルにはならないのも当然です。
そりゃ、だって、使ってないんだもん。
フォーマルな英語、正しい文法や論理を頭に入れるのは非常に大事なことだけど、
英語はあくまでひとつの言語。言語とはコミュニケーションのツールでしかない。
本質的に非常に曖昧なものです。曖昧でいいんです。
その言語を使って何を成すのか、のほうがよっぽど大事。
道具なんだから、使わねば。道具自身を目的としていたらおかしいでしょ?
それを堅い堅い枠の中にハメ込んだ教え方しかしないから、日本人が英語を話すときにも
枠をはみ出す=間違い犯すことを異様に恐れてしまうんじゃないかな。
私の愛読書、“ダーリンは外国人”でトニーも言っているように、英語の参考書でも問題集でもやるときに、1ページを完璧に理解してから次のページに行かなきゃ行けないみたいな強迫観念が強すぎる気がする。ネイティブだって完璧にはできないよー、と、トニーは言ってます。
例えば、誰ですかね二重否定は強い肯定とか言ったのは。
“もう二度とコニャック・ショットはしない!”って英語で言おうと思ったら、
I'll never have cognac shots no more! とか言ったりします。
neverとno moreなんで、論理上、二重否定=強い肯定になるんですが、
実際は強い否定、って感じです。I ain't no crazy! とかも同じ原理。
3単現って会話しながら一番頭を使うところかと思いますが(未だにしょっちゅう飛ばしてます)、
会話ではかなり曖昧…というか重視されない。She don't...とか言う人いますしね。
ain'tとかgottaとかgonnaとかwannaとかにノータッチっていうのも気になる。
実際英語圏で生きている表現だから紹介くらいはしてもいいんじゃないかなぁ。
こういうのばっかりにfocusしても、何かuneducated感が丸出しになっちゃいますけど。
ただ、日本の英語教育の強みは、何と言っても正確な文法力。
基礎はしっかり非常に出来ています。TOEFLの勉強してた頃も、何が難しいのコレ?ってくらいな問題が多々ありました。逆にクチとミミから入る例えばメキシカンの人々だったりは、そういった問題にひっかかっちゃうそう。どっちも良し悪しなんですけどね、長所は活かし、短所を補う、より正しい修正がこれからの教育で行われていってほしいなぁ。そんなに難しいことじゃないと思うんだけどな、小さい子だって英語話せるし、バイリンガル・トリリンガルが当然の国もあるし、世の中には7ヶ国語とか話せる人もいるんだから。
あ、言っててちょっと自己嫌悪。