と言っても、Monophasicじゃないです。モノポリーでもないです、年の為。
Infectious Mononucleosis(伝染性単核細胞症)の少ししたいなぁと思いまして。
この間、Dr. RansoneとSkills Testをしたときに、Monoに関してあれこれ突っ込まれて、
実は自分全然知らないなぁと実感した次第。ホント内臓系苦手。
ATとしては避けて通れない、よく見られる病気だし、間違った扱いをすると命に関わることも有り得るので、これを機会に分かるようになっておきたいと思います!うぃっす!
-------------------------------------
突然ですが、
Spleen(脾臓)という臓器、どこにあるかご存知ですか?
何のための器官が分かりますか?すぐ答えられるアナタはきっと立派な内臓マニアです。
SpleenはLymphatic system organに分類されます。
重さは6 ounces(170g)程、大きさは約5 inches(12.5cm)と小さいですが、Lymphatic system organの中では最も大きなorganです。
元々はギリシャ語のsplēnから来てるらしいのですが、
ギリシャ古来の
Humoral medicineの考えから、spleenはmelancholyと深い関係があると考えられていたようです。
ま、そんな予備知識はどうでもいいんですけど(笑)。
SpleenはUpper Left Quadrant、
横隔膜と胃の間の隙間を埋めるように入り込んでおり、
第9・10・11肋骨の後ろに位置します。
そんな奥まった箇所にあるため、
幼児では触診できるのですが、
3歳を超えるとpalpationは通常不可能になります。
3-4歳で簡単に触診可能なspleenは、Splenomegaly(enlargement of the spleen)かもしれませんね。
Ruptureによるreferred painは
Kehr's signと呼ばれ、
左肩から腕にかけて出ます。
なんと驚くことに、約10%の人には、ひとつかそれ以上の
Accessory Spleensがあることがあるそうです!SpleenにはHilum(門)と呼ばれる、血管が出入りする中心部があるのですが、そこらへんにぽっかりあったりするんだそう。うへぇぇー。
すごく興味があるけど、これについて調べているとキリがなさそうなので今回は辞めます。
さて、Spleenの
functionはというと、RBC(赤血球)と大きな関わりがあります。
Arnheimにある機能を列挙してみると、
・Serve as a resevoir of RBCs
・Regulate the number of RBCs in the general circulation
・Destroy ineffective RBCs
・Produce antibodies for immunological function
・Produce lymphocytes と、いう感じです。
つまりは、赤血球を蓄える場所であり、そこから全身にRBCを送り出したり、使えなくなった赤血球を壊すなどして(RBCのlifespanは通常120日程です、確か)、循環されるRBCの数を調整する、
また、抗体やリンパ球を作り出してヒトのimmune system(免疫)を司る、という重要な役目を果たしているわけです。
--------------------------------------
ようやく本題ですが、Infectious Mononucleosis、英語ではよく略して
Monoと言われます。
日本語だと長いんですねー。調べてみて初めて知りました。伝染性単核細胞症。
最初に変換しようとしたら“たんかくさいぼうしょう”→“単価臭い帽章”となって爆笑しました。
はい、ごめんなさい、ハナシ脱線しすぎです。
Monoは、Epstein-Barr virus(EBV)というウィルスが原因ですが、このウィルスはHerpes familyの一味です。普段は喉に潜伏し、唾液を介して伝染るため、
the kissing diseaseと呼ばれることもあります。
Pfeiffer's diseaseって名前もあるそうです。
名前たくさん。ややこしいですね。
潜伏期間は4-6週間と言われますが実際はprodrome(前駆症状)がもう少し早く出始めます。
3-5日くらいで軽い頭痛や疲労、食欲減退、myalgia(=body ache)、
5-15日程で熱(from mild to severe)、リンパ腺の腫れ、sore throat、
などが見られるようになります。極度の疲労が見られることも珍しくなく、場合によっては
1-2ヶ月続くこともあるとか。Athleteにとってはちょっと致命的ですね。でも、もっと重要なのは、
2週目までに50-70%の患者がenlarged spleen(脾臓肥大)
を起こす、という点です。
膨れ上がったSpleenはtraumaに弱くなり、珍しいケースではありますが、接触によって破裂することもあります(※)。こうならないためにも、Athletesの場合では当然contact sportsなどは当分避ける必要があります。他の症状が仮に無くなっていたとしても、医者が診て、
spleenが通常の大きさに戻っている、という診断がなされてからでないと、競技復帰はできません。
ふむ。大体こんなところですかねー、知っておきたいのは…。
About 6% of people who have had mono will relapse、何てこともあるようなので、
各athletesのhx of monoを知っておくことも大事なのかな、とも思います。
まぁ6%ってそんなに大きな数字ではないけどさ。
※…もう嫌ってほどテストで見てるんですが、脾臓破裂で危険なのが、spleenは破裂時に
“
ability to splint itself”があるということ。これによって発見が遅れたり、何らかの原因でsplintが解けたときに一気にabd cavityに激しく出血し死に至る、ということも考えられますので、Kehr's signやhx of severe abd blow、abd rigidityには特に敏感でありたいですね。