朝はクリニックにお邪魔して実習。
教科書で流し読みしかしたことのなかった、肩のPNFなど、肩のリハビリを教わりました。
クリニックのボス・Jimがみんなの前でperformしている最中に、こんなことを聞くんです。
“今、これ、誰が一番大事?患者?それとも自分?”って。
もちろん患者!と皆思うのですが、
Jimは、“答えはboth。だって自分の体を傷つけちゃしょうがないでしょ”って言うんです。
選手は自分の分が終われば終わりでも、自分はこれを何時間も何人もの患者にやったりする。
悪いポジションでずっとやっていると、腰を痛めることも珍しくない。
だから、ちゃんと、カラダの一部に負担がかかり過ぎることがないよう、
姿勢良くやりやすい姿勢でやるんだよ、と話していました。
今まで、こういう話をちゃんとしてくれた先生はいなかったので、感動です。
先学期、陸上で働いていたときは、hamのマッサージなどをするときにテーブルに横座りして
腰を外旋90度させてやっていました。結果、腰に負担がかかって今まで何の問題もなかった
腰に負担がかかり、痛みが出るようになってしまいました。
Surgeonが、手術で細かい手の動きを要求されるが故にcarpel tunnel syndromに
なってしまい、仕事かできなくなってしまう人も多いという話を耳にしたこともあります。
トレーナーが自分が提供しているトリートメントによって怪我する、とか、それによって
トリートメントがそれ以上できなくなってしまうとか、矛盾ってか、もったいないですよね。
トリートメントしている側の“健康であるため”の小さな心遣い。非常に大事だと思います。
あと、肩のexternal rotationを意識したストレッチ、牽引、リハビリ運動って
非常に多いのですが、今までそれが何故か考えたことはありませんでした。
Jim曰く、こういうことだそうです。
肩に痛みを訴える患者の場合、90%はInternal rotationは問題ない。
Internal rotationは基本的にexternal rotationよりも多くの筋肉が関わり、
中には非常に強い筋肉であるsubscapも入っているのでstrengthも十分にあるケースが多い。
そういった理由からinternalよりもexternalのほうが重きを置かれるし、
もうひとつの理由としては、
肩のfully flexするにはROMの最後の何度かには、external rotationする必要がある。
これは、“internal rotationしながらfull flex”と“external rotationしながらfull flex”、
自分でやり比べてみるとROMが明らかに違うのが分かるかと思います。
なので、shoulder flexionでfull ROMを得るためには、external rotationができることが
大前提になってくるのです。だから、大事なんだそうです。なるほど!
その後は解剖学のレクチャー。こっちでは、教える側に回ります。
例の腕神経叢のレクチャーも何とか無事に終わりました。
日本語って難しい!末節(distal phalanx)と基節(proximal phalanx)が
いつまで経っても覚えられませんでした(泣) なんでだろ…。
ラボで使った献体の中に、すごく興味深いインプラント手術をしてあった方がいたのですが、
ちょっと時間がないのでまた今度書きます。
夜は、武史さんのクリニックでの治療を見学させていただきました。
針治療を初めて目の前で見ることが出来ました!すごい。ぽんぽん入れちゃうんですね。
ますます不思議だぞ、東洋医学。
私が今stayしている、California State University, Long Beachです。
広くてキレイでいいところ!